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2024/01/29 10:37

米国株週間相場見通し:強含みか 無料記事

 今週のNY株式市場は、景気の底堅さが確認される中で強含む流れが続きそうだ。相場を押し上げる原動力は、これまでの「利下げ期待」から「高金利下でも堅調な経済と企業業績」に変わりつつある。米10 12月の実質GDPが年率3.3%増(市場予想は2.0%増)、23年通期が2.5%増と予想外の強さを示す一方、12月の個人消費支出(PCE)コアデフレータも前年同月比+2.9%と予想通りで着地し、21年以来の低い伸びに落ち着いた。
今週の米連邦公開市場委員会(FOMC)についても、大きな波乱要因にならないとの見方が多い。金融市場の動きをみれば、政策金利の据え置きがほぼ確実視されているためだ。3月利下げ観測の後退も(足元の堅調な景気指標によって)ほぼ織り込まれ、5月利下げが有力視されつつある。
 ただ、マーケット全体に過熱感が出始めている点には注意を要する。ダウ平均とS&P500指数が史上最高値を更新したこともあり、何らかのきっかけで利益確定の動きが表面化する可能性もあろう。目先は重要経済統計(1月の雇用統計やISM製造業景況指数)の内容や主要企業(アルファベット、AMD、スターバックス、アップルなど)の決算動向が焦点だ。


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