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2023/11/09 09:54

スマホ証券のロビンフッド14%安、取引低調で3Q売上高が下振れ 無料記事

 8日のNY株式市場では、スマートフォン証券のロビンフッド・マーケッツ(@HOOD/U)が前日比14.29%安の8.36ドルと急落して取引を終えた。同社プラットフォームを使った取引が低調だったことが嫌気されるなか、今年5月以来の安値水準まで落ち込んでいる。
 前日引け後に発表された第3四半期(7〜9月)決算は、売上高が前年同期比29.36%増の4億6700万ドルに拡大するなか、純損失が8500万ドルに縮小するという結果だが(前年同期は1億7500万ドルの純損失)、売上高が市場予想(約4億7892万ドル)を下回った。増収ペースが減速するなか、第2四半期の売上高(4億8600万ドル)と比べて「4%減収」となっている。
 ユーザーの取引量の低迷が業績の重し。純金利収入が96%増の2億5100万ドルに急増する半面、取引関連収入は11%減の1億8500万ドルに縮小した。同収入のうち、仮想通貨取引が55%減の2300万ドル、株式取引が13%減の2700万ドルに落ち込んでいる。ユーザーも流出し、月間アクティブユーザー数(MAU)が16%減の1030万人に下向いた。
 こうしたなか、ロビンフッドは欧州進出を計画。今後数週間以内に英国で仲介サービスを始める予定を立てているほか、欧州連合(EU)圏で仮想通貨取引を始めることを計画している。ヴラド・テネフ最高経営責任者(CEO)は電話会議で、「今後数年で顧客ベースの大部分が米国外にあるようなビジネスに進化できると信じている」とコメントした。


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