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2024/07/12 09:32

6月のCPIが前月比0.1%低下、前年比上昇率は3.0%に鈍化 無料記事

 米労働省労働統計局は11日、6月の消費者物価指数(CPI、1982〜84年=100とする)を発表し、季節調整後ベースで前月比0.1%低下したことを明らかにした(低下は約4年ぶり)。市場予想(↑約0.1%)を下回り、5月(横ばい)から一段と鈍化した格好。前年同月比では3.0%上昇に減速している(5月:↑3.3%)。
 項目別では、食品が0.2%上昇する一方、エネルギーが2.0%低下した。ガソリンの低下(↓3.8%)が全体を押し下げる主因となっている。このほか、住宅費は0.2%上昇と前月(↑0.4%)から伸びが縮小。また、自動車保険料が0.9%上昇する一方、航空運賃は5.0%下落し、中古車価格も1.5%下落している。 
 食品とエネルギーを除いたコアCPIは前月比で0.1%上昇(市場予想:↑約0.2%)。前年同月比では3.3%上昇し(市場予想:↑約3.4%)、こちらも5月(↑3.4%)から減速した。2021年4月以来、約3年ぶりの低水準を記録している。
 毎月10営業日に発表されるCPIは、(人口のほとんどを占める)都市部の消費者が消費財やサービスに支払った額の経時変化を平均化したもの。最も広く用いられるインフレ関連の重要指標とされ、財政・金融政策の策定に一定の影響を与える。CPIのサブ指標では、変動幅の大きい食品とエネルギーを除くコアCPIが特に注目される。


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