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2024/01/15 10:33

米国株短期相場見通し:神経質な値動きか 無料記事

 今週4営業日(本日15日はキング牧師記念日で休場)のNY株式市場は、主要企業の決算動向を気にしながら不安定な値動きとなりそうだ。
 利下げ時期を巡る思惑が交錯しているものの、先週末からやや楽観的に傾いている感がある。昨年12月の生産者物価指数(PPI)が予想外の低下を示す中、「3月利下げ」の観測が再び強まる状態。ポジティブ・サプライズとまでは言えないものの、12月CPIコア指数のネガティブ材料(前年同月比+3.9%と予想の+3.8%を上回る)がやや薄まった形だ。
 もっとも、シカゴ連銀総裁が「投資家が先走っている可能性がある」と楽観論を戒めるなど、FRB高官が警鐘を鳴らしている点には要注意。今週発表される12月の小売売上高や1月のNY連銀景況指数などが予想以上に堅調であれば、投資センチメントが再び冷え込む可能性もあろう。
 また、今週から本格化する主要企業の10 12月決算も気がかりだ。先週末に発表したJPモルガンは、内容が良かったにもかかわらず売られた。マーケット全体の株価水準が高値圏にあるだけに、かなりの好結果でない場合は失望売りが出やすい地合と言える。


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