12日のNY株式市場は、ハイテク株を中心に買いが続く展開。主要指標のダウ平均が前日比235.06ドル（0.58％）高の4万1096.77ドルと続伸し、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が174.15ポイント（1.00％）高の1万7569.68ポイントと4日続伸で取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も、41.63ポイント（0.75％）高の5595.76ポイントと4日続伸で引けている。
　この日発表された経済指標は相場にあまり影響しなかった。8月の生産者物価指数(PPI)が前年同期比↑1.7％と市場予想に一致したほか、週間の新規失業保険申請件数は23万件（市場予想：約22万6000件）と前週比で小幅な伸びにとどまった。来週の利下げやソフトランディングへの期待で、市場心理を示すVIX指数（恐怖指数）は17.07（↓0.62）と連日で下がっている。
　セクター別では、S&P500全11業種がすべて上昇。大型ハイテク株を含むコミュニケーション、一般消費財、情報技術のほか、景気動向に敏感なエネルギー、素材、資本財などのセクターが買われた。個別では、ネット検索大手のアルファベット(@GOOGL/U)が2.23％高、SNS大手のメタ・プラットフォームズ(@META/U)が2.69％高、EC大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が1.34％高、GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が1.91％高、通信半導体大手のブロードコム(@AVGO/U)が3.97％高と値を上げた。ただ、一部の半導体銘柄は売られ、メモリー大手のマイクロン・テクノロジー(@MU/U)が3.79％安、アナログ半導体大手のテキサス・インスツルメンツ(@TXN/U)が3.18％安と値を下げている（SOX指数は0.24％安）。
　景気敏感株では、石油大手のエクソン・モービル(@XOM/U)が1.38％高、航空機エンジンメーカーのゼネラル・エレクトリック(GEエアロスペース、@GE/U)が2.01％高、鉄鋼大手のニューコア(@NUE/U)が2.05％高と買われた。
　他の個別動向では、金融大手のウェルズ・ファーゴ(@WFC/U)が4.02％安と急落。「資金洗浄監視システムの強化で米当局と合意した」との報道が嫌気された。


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