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2024/04/10 08:48

米国株大引け概況(詳報): まちまち、インフレ指標発表を控えて様子見 無料記事

 9日のNY株式市場は、薄商いのなか、前日終値を挟んでもみ合う展開。主要指標のダウ平均が前日比9.13ドル(0.02%)安の3万8883.67ドルと小幅続落する一方、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が52.68ポイント(0.32%)高の1万6306.64ポイントと小幅に3日続伸で取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も、7.52ポイント(0.14%)高の5209.91ポイントと小反発で引けている。
 主要なインフレ統計の発表を前に、様子見ムードが続く状態。今週は10日に3月消費者物価指数(CPI)、11日に3月生産者物価指数(PPI)の発表を控えている。米国債は買われ、長期金利を代表する10年債利回りは4.36%(↓0.06ポイント)に下落した。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち9業種が上昇。公益や生活必需品などディフェンシブセクターを中心に幅広く強含んだ。発電機大手のGEベルノバ(@GEV/U)が1.70%高、再生エネルギー大手のネクステラ・エナジー(@NEE/U)が0.80%高、飲料大手のコカ・コーラ(@KO/U)が0.76%高、医薬品・医療機器大手のアボットラボラトリーズ(@ABT/U)が1.74%高と値を上げている。
 大型ハイテク株はまちまち。年初から上げが目立ったGPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)、SNS大手のメタ・プラットフォームズ(@META/U)などが売られる半面、年初から出遅れていた銘柄が堅調。電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が2.25%高、ネット検索大手のアルファベット(@GOOGL/U)が1.28%高、IT機器大手のアップル(@AAPL/U)が0.72%高と買われた。
 金融と資本財の2セクターは下落。保険大手のプログレッシブ(@PGR/U)が2.65%安、チャブ(@CB/U)が2.03%安、トラベラーズ(@TRV/U)が2.93%安、航空機大手のボーイング(@BA/U)が1.90%安、電気製品大手のイートン(@ETN/U)が3.67%安と値を下げた。


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