23日のNY株式市場は、決算への期待感で買い戻しが続く展開。主要指標のダウ平均が前日比263.71ドル（0.69％）高の3万8503.69ドルと4日続伸し、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が245.33ポイント（1.59％）高の1万5696.64ポイントと続伸して取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も、59.95ポイント（1.20％）高の5070.55ポイントと続伸で引けている。
　堅調な企業業績が金利上昇に対する投資家の懸念を和らげた格好。この日は決算発表銘柄の上げが目立った。オーディオストリーミング大手のスポティファイ・テクノロジー(@SPOT/U)が11.41％高と急伸したほか、物流大手のユナイテッド・パーセル・サービス(@UPS/U)が2.41％高、航空部品大手のゼネラル・エレクトリック(@GE/U)が8.28％高、自動車大手のゼネラル・モーターズ(@GM/U)が4.37％高、医療機器大手のダナハー(@DHR/U)が7.21％高、住宅建設大手のパルト・グループ(@PHM/U)が4.57％高と買われている。
　市中金利はやや低下。S&Pグローバルが発表した4月の米総合PMIが下振れたことを受け、2年債利回りが4.93％（↓0.04ポイント）、10年債利回りが4.60％（↓0.01ポイント）に下がった。市場心理を示すVIX指数（恐怖指数）も15.69（↓1.25）と下落基調が続いた。
　セクター別では、S&P500全11業種のうち10業種が軒並み上昇（素材のみ逆行安）。なかでも大型ハイテク株を含むコミュニケーションや情報技術、一般消費財のほか、資本財、ヘルスケアなどのセクターで上げが目立った。先週急落したGPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が3.65％高と続伸したほか、SNS大手のメタ・プラットフォームズ(@META/U)が2.98％高、ネット動画配信大手のネットフリックス(@NFLX/U)が4.17％高、サーバー大手のスーパー・マイクロ・コンピューター(@SMCI/U)が6.25％高、メモリー大手のマイクロン・テクノロジー(@MU/U)が3.06％高と買われている。


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