詳細
検索 (期間指定)
期間

2019/09/27 09:00

大引け概況(詳報):ダウ反落、ナスダックも安い 無料記事

 26日のNY株式市場は、米大統領の弾劾問題をめぐる不透明感で売られる展開。主要指標のダウ平均は反落し、前日比79.59ドル(0.30%)安の2万6891.12ドルで引けた。ハイテク銘柄の比率が高いナスダック総合指数も反落し、46.72ポイント(0.58%)安の8030.66ポイントで終了している。
 米下院の情報特別委員会はこの日、トランプ大統領がバイデン前副大統領に関する情報を得るため、ウクライナ大統領に圧力をかけたとされる問題で、内部告発した連邦政府職員が作成した文書を公表した。告発文では「トランプ氏が2020年の選挙で再選するため、大統領権限を乱用してウクライナを利用しようとした」と指摘している(この問題を巡っては、民主党がトランプ大統領の弾劾訴追に向けた調査を始めた)。
 米中貿易摩擦の懸念も重荷。ストレイヤー米国務副次官補は訪問中のブリュッセルで、中国・華為技術(ファーウェイ)と米企業の取引に関する制裁猶予措置に関し、「恒久的に続くことはなく、延長される可能性は低い」と述べた(米商務省が設定した猶予期間は11月中旬に期限が切れる)。
 セクター別では、エネルギーの下げが目立つ。石油大手のシェブロン(@CVX/U) とエクソン・モービル(@XOM/U)が2.71%、0.53%ずつ下落したほか、石油メジャーのコノコフィリップス(@COP/U)が3.03%安、石油・天然ガス開発企業のEOGリソーシズ(@EOG/U)が2.19%安と値を下げた。
 コミュニケーション・サービスも安い。SNS大手のフェイスブック(@FB/U)が1.47%下落したのをはじめ、メディアグループ大手コムキャスト(@CMCSA/U)が2.03%安、エンターテインメント大手のウォルト・ディズニー(@DIS/U)が1.37%安に沈んでいる。
 他の個別動向では、クルーズ船大手のカーニバル・コーポレーション(@CCL/U)が8.55%安と急落。この日発表された今年第4四半期ガイダンスで、EPSが市場予想に届かなかったことが逆風だ。


内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。

関連ニュース同じカテゴリーのニュース