11日のNY株式市場は、ハイテク株を中心に買いが続く展開。主要指標のダウ平均が前日比124.75ドル（0.31％）高の4万861.71ドルと反発し、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が369.65ポイント（2.17％）高の1万7395.53ポイントと大きく3日続伸で取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も、58.61ポイント（1.07％）高の5554.13ポイントと3日続伸で引けている。
　この日発表された8月の消費者物価指数(CPI)はコア指数が前月比でやや上振れたため、一時的に相場が軟調に転じたものの、売り一巡後はハイテク株を中心に買い戻しが優勢となった。来週の利下げ幅が0.25％と見る向きが多数となったが、米金融当局の利下げ姿勢に影響は無いとみられている。市場心理を示すVIX指数（恐怖指数）は、一時20を超えたものの、結局17.69（↓1.39）と連日で下がった。
　セクター別では、S&P500全11業種のうち6業種が上昇。大型ハイテク株を含む情報技術（↑3％超）、一般消費財（↑1％超）、コミュニケーション（↑1％超）といったセクターが買われた。特に半導体関連の上げが目立ち、エヌビディア(@NVDA/U)が8.15％高、ブロードコム(@AVGO/U)が6.79％高、アドバンスト・マイクロ・デバイス(@AMD/U)が4.91％高、ラム・リサーチ(@LRCX/U)が4.82％高と値を上げている（SOX指数は4.90％高）。大型ハイテク株では、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が2.13％高、EC大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が2.77％高、ネット検索大手のアルファベット(@GOOGL/U)が1.68％高、SNS大手のメタ・プラットフォームズ(@META/U)が1.39％高と堅調だった。
　電力や再生エネルギー関連銘柄も高い。太陽光発電システム大手のファースト・ソーラー(@FSLR/U)が15.19％高、リチウム大手のアルベマール(@ALB/U)が13.58％高、太陽光発電向けマイクロインバーターのエンフェーズ・エナジー(@ENPH/U)が5.72％高、電力会社のヴィストラ(@VST/U)が5.23％高と急伸した。
　一方、エネルギーや生活必需品など5業種は下落。石油大手のエクソン・モービル(@XOM/U)が 0.99％安、日用品大手のプロクター・アンド・ギャンブル(@PG/U)が2.18％安、投資会社のバークシャー・ハサウェイ(@BRK .B/U)が1.27％安、医療保険大手のユナイテッドヘルス(@UNH/U)が1.55％安と弱含んでいる。


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