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2019/11/13 08:32

大引け概況(詳報): ダウ横ばい、ナスダックは小反発 無料記事

 12日のNY株式市場は、新規の手掛かり材料に欠けるなかで上値の重い展開。主要指標のダウ平均が前日と同値の27691.49ドルにとどまる一方、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数は21.82ポイント(0.26%)高の8486.09ポイントと小反発で取引を終えた。
 トランプ大統領がNYのエコノミッククラブで行う演説を前に、朝方「何らかのポジティブ材料が出るのでは」との期待で買いが優勢だったものの、中盤から上げ幅を縮めている。トランプ大統領は米中通商協議の動向について新たな情報を明かさず、「第1段階の合意が近く成立する可能性がある」と述べるにとどめ、「成立しなければ対中関税を大幅に引き上げる」と中国側をけん制した。
 S&P500全11業種のうち7業種が上昇。ヘルスケアや情報技術などが底堅かった。バイオ医薬品大手のアッヴィ(@ABBV/U)が0.91%高、医療機器大手のボストン・サイエンティフィック(@BSX/U)が2.61%高、SNS大手のフェイスブック(@FB/U)が2.56%高、CADソフト大手のオートデスク(@ADSK/U)が3.36%高、ITサービス管理大手のサービスナウ(@NOW/U)が1.60%高と買われている。フェイスブックについては、同社のプラットフォーム上で使える支払い機能「Facebook Pay」の導入が刺激材料となった(6月に発表した仮想通貨「Libra」とは別のサービス)。
 一方、エネルギーは下落。原油先物が小幅続落するなか、石油大手のエクソンモービル(@XOM/U)とコノコフィリップス(@COP/U)がそれぞれ1.38%、1.15%ずつ売られている。
 他の個別材料では、FA機器大手のロックウェルオートメーション(@ROK/U)が10.50%高と急伸。第4四半期(7〜9月)決算で、売上高と調整後EPSがともに上振れたことが好感された。また、エンターテイメント大手のウォルト・ディズニー(@DIS/U)は1.35%上昇。新動画配信サービス「ディズニー+(プラス)」をこの日に開始している。


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