バイオ医薬品大手のアッヴィ(@ABBV/U)は6日、神経科学薬を開発するセレベル・セラピューティクス(@CERE/U)を総額87億ドルで買収すると発表した。セレベル株1株当たり現金45.00ドル（6日終値36.93ドルを約22％上回る水準）で買い取る。セレベル株主や規制当局の承認などを待って、2024年半ばをめどに手続きを完了する予定だ。
　CNBCによると、今回の買収計画は、アッヴィが自社製品パイプラインを拡大しようとする試みの一つとみられる。主力の関節リウマチ治療薬「Humira」が安価なバイオ後続品との競争に直面するなか、セレベルを傘下に収めることで、精神疾患や神経疾患に対する製品ポートフォリオを強化する構えだ。アッヴィはつい先週11月30日にも、バイオテクノロジー企業のイミュノジェン（ImmunoGen、@IMGN/U）を総額101億ドルで買収すると発表したばかりだ。
　6日のNYアフターマーケットでは、アッヴィが終値比0.12％安の146.20ドルと弱含む半面、セレベルが終値比15.76％高の42.75ドルと急伸した。


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