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2023/12/21 08:56

米国株大引け概況(詳報): 10日ぶり反落、利益確定売りが優勢 無料記事

 20日のNY株式市場は、前日まで9日続伸した勢いがストップする展開。主要指標のダウ平均が前日比475.92ドル(1.27%)安の3万7082.00ドル、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が225.28ポイント(1.50%)安の1万4777.94ポイントとそろって10営業日ぶりに反落して取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も下落し、70.02ポイント(1.47%)安の4698.35ポイントと3営業日ぶりに反落して引けている。
 序盤は前日までと同様に強含みで推移したが、午後から利食い売りが優勢となった。特にきっかけとなったニュースは無いものの、主要株価指数は10月下旬から上昇基調を続けていただけに「(テクニカル的に)買われすぎ」との指摘があった。米国債は買われ、2年債利回りが4.33%(↓0.11ポイント)、10年債利回りが3.85%(↓0.08ポイント)と急低下している。
 セクター別では、S&P500全11業種がすべて下落。生活必需品や公益、金融、一般消費財、資本財などのセクターが幅広く下落した。小売大手のコストコ・ホールセール(@COST/U)が2.47%安、再生エネルギー大手のネクステラ・エナジー(@NEE/U)が2.81%安、クレジットカード大手のアメリカン・エキスプレス(@AXP/U)が2.75%安、コーヒーチェーン大手のスターバックス(@SBUX/U)が3.08%安と値を下げている。
 前日引け後に最新決算を発表した物流大手のフェデックス(@FDX/U)は12.05%安と急落。弱いガイダンスが嫌気されたもので、同業のユナイテッド・パーセル・サービス(@UPS/U)も2.88%安と連れ安した。
 このほか、大型ハイテク株の一角も軟調。ネット検索大手のアルファベット(@GOOGL/U)が1.13%高と逆行高だったが、電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が3.92%安、GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が3.01%安、メモリー大手のマイクロン・テクノロジー(@MU/U)が4.24%安と売られた(引け後に最新決算を発表したマイクロンはその後、アフターマーケットで4%余り上昇)。


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