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2024/04/08 08:46

米国株大引け概況(詳報): 反発、雇用堅調で押し目買い 無料記事

 先週末5日のNY株式市場は、前日の急落を受けてひとまず買い戻す動きが優勢な展開。主要指標のダウ平均が前日比307.06ドル(0.80%)高の3万8904.04ドル、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が199.44ポイント(1.24%)高の1万6248.52ポイントとそろって反発して取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も、57.13ポイント(1.11%)高の5204.34ポイントと反発で引けている。
 主要3指数は結局、週間でマイナス圏に終わったが、この日は雇用統計の強さを受けて押し目買いが入った。朝方発表された3月の雇用統計は、非農業部門雇用者数が前月比30万3000人増と上振れ(市場予想:約21万4000人増)、平均時給の伸び(0.3%増)も市場予想と同水準だった。景気後退にはほど遠い内容だったため、利下げ先送りの懸念で米国債は下落。2年債利回りが4.75%(↑0.10ポイント)、10年債利回りが4.40%(↑0.09ポイント)に上昇したが、株式を買い戻す動きを邪魔しなかった。
 セクター別では、S&P500全11業種が全て上昇。大型ハイテク株を含むコミュニケーション、情報技術のほか、景気動向に敏感な資本財、エネルギーなどのセクターが買われた。SNS大手のメタ・プラットフォームズ(@META/U)が3.21%高、ネット動画配信大手のネットフリックス(@NFLX/U)が3.09%高、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が1.83%高、GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が2.45%高、EC大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が2.82%高と上昇している。このほか、石油大手のエクソン・モービル(@XOM/U)が1.38%高、建機大手のキャタピラー(@CAT/U)が2.57%高、電気製品大手のイートン(@ETN/U)が3.23%高と値を上げた。


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