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2024/04/11 08:59

米国株大引け概況(詳報): 下落、3月CPIの上振れで金利が急上昇 無料記事

 10日のNY株式市場は、インフレ指標の上振れで軟調な展開。主要指標のダウ平均が前日比422.16ドル(1.09%)安の3万8461.51ドルと3日続落し、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が136.28ポイント(0.84%)安の1万6170.36ポイントと反落して取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も、49.27ポイント(0.95%)安の5160.64ポイントと反落で引けている。小型株を代表するラッセル2000指数は、52.41ポイント(2.52%)安の2028.39ポイントと大きく売られた。
 朝方発表された3月の消費者物価指数(CPI)は前月比↑0.4%、前年同月比↑3.5%と市場予想(それぞれ約↑0.3%、約↑3.4%)を上回る結果。コアCPIも同様に上振れて米利下げ観測が後ずれしたため、長期金利を代表する10年債利回りが4.54%(↑0.18ポイント)と急上昇したことが相場の重しとなった。FedWatchツールによると、6月会合での利下げ確率が約17%に急低下し(前日は50%超)、最初の利下げが9月会合までずれるとの見方が優勢となっている。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち10業種が軒並み下落(エネルギーのみ逆行高)。REITが約4%下がったほか、公益や素材、金融、一般消費財、ヘルスケアなどのセクターが1%超の下落を強いられた。住宅ローン金利の急上昇で、住宅建設銘柄が安い。DRホートン(@DHI/U)が6.39%安、レナー(@LEN/U)が5.76%安と売られたほか、ホームセンター大手のホーム・デポ(@HD/U)が3.00%安と値を下げている。
 大型ハイテク株はまちまち。年初から買われてきた銘柄がこの日はアウトパフォームし、GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が1.97%高、SNS大手のメタ・プラットフォームズ(@META/U)が0.57%高、EC大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が0.15%高と強含んだ。一方、その他銘柄は軟調に推移し、IT機器大手のアップル(@AAPL/U)が1.11%安、電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が2.90%安と値を下げている。


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