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2024/07/08 10:21

メイシーズ10%高、投資家グループが買収提示価格を引き上げ 無料記事

 祝日明けだった先週末5日のNY株式市場では、百貨店大手のメイシーズ(@M/U)が前営業日比9.54%高の19.64ドルと急伸して取引を終えた。被買収期待の高まりが追い風となっている格好だ。
 3日引け後にウォールストリート・ジャーナル(WSJ)が関係筋情報として伝えたところによると、アークハウス・マネジメントとブリゲード・キャピタル・マネジメントで構成される投資家グループはこのほど、メイシーズに対して買収提案額を再び引き上げ、約69億ドルを提示したもようだ。1株当たり24.80ドルに相当し、今年3月に提示した「66億ドル(1株あたり24ドル)」からさらに3億ドル上積みしたという(2023年12月初の提案時は1株当たり21.00ドル)。
 とはいえ、現在の株価は依然として買収提案額(1株当たり24.80ドル)を大きく下回る水準にとどまる。市場参加者の間で、メイシーズが同提案を受け入れるかどうかについて懐疑的な見方が多いことを示唆した形だ。
 メイシーズ側は身売りを選択する代わり、足元で事業のテコ入れを実施中。24年2月に前最高経営責任者(CEO)のジェフ・ジェネット氏が引退し、後任として傘下「ブルーミングデールズ」の会長兼CEOを務めていたトニー・スプリング氏(メイシーズの前執行副社長)が昇格した。同月下旬には、コスト削減などを含む事業再建計画「大胆な新章(A Bold New Chapter)」を打ち出し、約150店の不採算店舗を閉鎖するほか、高級百貨店「ブルーミングデールズ」や高級化粧品チェーン「ブルーマーキュリー」を最大45店増やす方針などを示している。


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