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2024/02/19 10:54

4Q上振れでトレードデスク17%高、1Qの動向にも楽観的 無料記事

 先週末16日のNY株式市場では、バイサイド(広告枠購入側)特化型アドテク企業のトレードデスク(@TTD/U)が前日比17.46%高の88.93ドルと急伸して取引を終えた。堅調な足元業績や強気な見通しが好感されている。
 前日引け後に発表した第4四半期(10〜12月)決算は、売上高が前年同期比23.44%増の6億579万ドル、純利益が同36.71%増の9732万ドルに拡大するという結果で、売上高、調整後・希薄化後EPS(非GAAP、0.41ドル)ともに市場予想(それぞれ約5億8209万ドル、約0.38ドル)を上回った。
 ガイダンスも楽観的。会社側は24年第1四半期(1〜3月)の業績について、売上高を「少なくとも4億7800万ドル(=約25%増収以上)」、調整後EBITDA(非GAAP)を「約1億3000万ドル」と予想した。ともに市場予想(それぞれ約4億5120万ドル、約1億1270万ドル)を上回っている。
 創業者のジェフ・グリーン最高経営責任者(CEO)は「ますます多くの世界の広告主がコネクテッドTVやリテールメディアなど、大規模で正確でプレミアムな価値を提供するチャネルやパートナーシップに惹かれている」とコメント。「広告業界全体で、UID2(トレードデスクが開発を主導したCookieに代わる新しい広告識別子)やOpenPath(広告主向けツール)などの新ツールを活用する企業が増えている」と述べたほか、自社が昨年立ち上げた広告サービスプラットフォーム「Kokai」に期待感を示した。
 このほか、株主還元を強化。7億ドルの新たな自社株買い計画を承認した。2023年通期では、計6億4700万ドルの自社株買いを実施している。


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