13日のNY株式市場では、鉄鋼大手のUSスチール（@X/U）が前日比6.05％高の38.59ドルと急伸して取引を終えた。同社に対する買収提案価格の上昇観測が刺激材料だ。
　同日付CNBCが消息筋情報として伝えたところによると、USスチールは複数の企業から1株当たり「40ドル超」の価格で買収を提案されているもようだ。この価格は、13日終値（36.39ドル）を上回り、競合クリーブラント・クリフス(@CLF/U)が今夏に提示した価格（35.00ドル）も上回っている。クリーブラント・クリフスは8月、総額73億ドル（USスチール株1株を現金17.50ドルとクリフス株1.023株で買い取る内容）の買収を提案したが、USスチールに同提案を拒否されている。クリーブラント・クリフスのほか、アルセロール・ミタルなど5社から入札があったことも以前報じられていた。
　なお、USスチールは今回の提案を受け、13日に取締役会を開催するもよう。売却プロセスが終わりに近づいているが、14日に同結果が発表されることを意味するものではないという。


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