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2024/01/12 09:00

米国株大引け概況(詳報): ほぼ横ばい、12月CPIの上振れが重し 無料記事

 11日のNY株式市場は、前日終値を挟んで売り買いが交錯する展開。主要指標のダウ平均が前日比15.29ドル(0.04%)高の3万7711.02ドルと小幅続伸し、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が0.53ポイント(0.00%)高の1万4970.18ポイントとほぼ横ばいで取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数は、3.21ポイント(0.07%)安の4780.24ポイントと小反落で終了。過去最高値(22年1月:4818.62ポイント)に接近している。
 インフレ統計の上振れを消化。高く寄り付いた後、軟調に転じたが、後半に戻る流れだった。この日発表された昨年12月の消費者物価指数(CPI)は前月比0.3%上昇で上振れたものの(市場予想:↑約0.2%)、食品・エネルギーを除いたコア指数は0.3%上昇で市場予想(↑約0.3%)に一致した。また、新規失業保険申請件数の結果は、引き続き堅調な雇用市場を示唆している。統計データは市場が期待するほど早期の利下げにつながる可能性が低いことを示したが、売りが先行した米国債は買い戻され、長期金利を代表する10年債利回りは3.97%(↓0.06ポイント)に下がった。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち9業種が下落。公益(↓2%超)の下げが目立ったほか、金融や素材などのセクターが弱含んだ。再生エネルギー大手のネクステラ・エナジー(@NEE/U)が2.50%安、電力大手のデュークエナジー(@DUK/U)が2.15%安と売られたほか、金融大手のバンク・オブ・アメリカ(@BAC/U)が1.34%安、シティグループ(@C/U)が1.77%安と値を下げている。このほか、電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が2.87%安、通信キャリア大手のAT&T(@T/U)が3.79%安と売られた。
 一方、情報技術とエネルギーの2セクターは逆行高。一部の大型ハイテク株が底堅く推移し、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が0.49%高、GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が0.87%高、クラウド型顧客管理ソフトウエア大手のセールスフォース(@CRM/U)が2.75%高と強含んだ。


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