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2024/01/10 08:41

米国株大引け概況(詳報): まちまち、ナスダックは小幅に3日続伸 無料記事

 9日のNY株式市場は、セクターごとに売り買いまちまちの展開。主要指標のダウ平均が前日比157.85ドル(0.42%)安の3万7525.16ドルと4営業日ぶりに反落する一方、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数は13.94ポイント(0.09%)高の1万4857.71ポイントと小幅に3日続伸して取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数は、7.04ポイント(0.15%)安の4756.50ポイントと小反落で引けている。
 総じて軟調に寄り付いた後、一部のハイテク株には買い戻しが入ったが、多くの銘柄で弱い値動きが続いた。景気悪化に絡む業績悪化の見通しが懸念材料。マイコン大手のマイクロチップ・テクノロジー(@MCHP/U)が第4四半期(10〜12月)決算の下振れを予告したほか、韓国サムスン電子が第4四半期の営業利益が35%減るなど下振れの見通しを示している。今週末には決算発表シーズンが始まり、JPモルガン・チェース(@JPM/U)やユナイテッドヘルス(@UNH/U)などが先陣を切る予定だ。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち7業種が下落(4業種は上昇)。なかでもエネルギーや素材、資本財など景気動向に敏感なセクターを中心に値を下げた。原油が反発したものの、石油大手のシェブロン(@CVX/U)が2.54%安、油田探査大手のシュルンベルジェ(@SLB/U)が3.50%安と売られ、産金大手のニューモント(@NEM/U)が3.85%安、鉄鋼大手のニューコア(@NUE/U)が3.26%安、航空機大手のボーイング(@BA/U)が1.42%安と値を下げている。
 一方、大型ハイテク株を含む情報技術やコミュニケーション、ディフェンシブな生活必需品やヘルスケアなどのセクターは逆行高。GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が1.70%高と連日で最高値を切り上げたほか、ネット検索大手のアルファベット(@GOOGL/U)が1.45%高、EC大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が1.52%高、小売大手のウォルマート(@WMT/U)が0.67%高と強含んだ。


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