22日のNY株式市場は、前日終値近辺でもみ合う展開。主要指標のダウ平均は前日比6.71ドル（0.02％）安の4万2924.89ドルと小幅続落する一方、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が33.12ポイント（0.18％）高の1万8573.13ポイントと小幅ながら5日続伸で取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数は、2.78ポイント（0.05％）安の5851.20ポイントと弱含んで引けている。
　金利上昇の懸念が引き続きくすぶる状態。長期金利を代表する10年債利回りは4.21％（↑0.01ポイント）にやや上昇した。堅調な米経済を背景に「利下げペースが緩やかになる」との思惑で、高値警戒感が上値を抑えている。
　セクター別では、S&P500全11業種のうち6業種が下落。景気動向に敏感な資本財や素材のほか、公益、一般消費財などのセクターが弱含んだ。金利高が逆風となる住宅建設大手のDRホートン(@DHI/U)が3.16％安、レナー(@LEN/U)が3.91％安と続落したほか、ホームセンター大手のホーム・デポ(@HD/U)が1.12％安、建築資材大手のバルカン・マテリアルズ(@VMC/U)が2.39％安と値を下げている。
　一方、生活必需品やコミュニケーション、エネルギーなど5業種は上昇。大型ハイテク株の一角が堅調で、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が2.08％高、ネット検索大手のアルファベット(@GOOGL/U)が0.61％高、SNS大手のメタ・プラットフォームズ(@META/U)が1.19％高と値を上げた。
　決算発表銘柄への反応はまちまち。自動車大手のゼネラル・モーターズ(@GM/U)が9.81％高と急伸する一方、通信キャリア大手のベライゾン・コミュニケーション(@VZ/U)が5.03％安、航空機部品大手のゼネラル・エレクトリック(GEエアロスペース、@GE/U)が9.05％安、軍用航空機大手のロッキード・マーチン(@LMT/U)が6.12％安と売り込まれている。


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