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2023/10/27 08:57

米国株大引け概況(詳報): 続落、ナスダックは1.8%安 無料記事

 26日のNY株式市場は、大型ハイテク株を中心に売りが続く展開。主要指標のダウ平均が前日比251.63ドル(0.76%)安の3万2784.30ドル、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が225.61ポイント(1.76%)安の1万2595.61ポイントとそろって続落して取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も、49.54ポイント(1.18%)安の4137.23ポイントと続落で引けている。ただ、小型株を代表するラッセル2000指数は、5.58ポイント(0.34%)高の1657.00ポイントと小反発した。
 ネット検索大手のアルファベット(@GOOGL/U)が前日急落したことに続き、この日も、慎重な見通しを示したSNS大手のメタ・プラットフォームズ(@META/U)が売り込まれたことがマイナス要因。投資家心理が悪化し、大型ハイテク株を売る流れが続いた。欧州中央銀行(ECB)が11会合ぶりに利上げを見送ったことで、欧州国債利回りとともに米国債利回りも下落したが(10年債利回りは4.84%と0.11ポイント低下)、相場の下支えにつながっていない。第3四半期(7〜9月)GDP成長率が4.9%(市場予想:約4.5%)に加速するなど、米主要経済指標は総じて堅調な結果だった。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち8業種が下落。特に大型ハイテク株を含むコミュニケーション(↓2%超)、情報技術(↓2%超)、一般消費財(↓1%超)の下げ目立つ。前述したメタ・プラットフォームズが3.73%安と値を下げたほか、アルファベットが2.55%安、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が3.75%安、IT機器大手のアップル(@AAPL/U)が2.46%安、GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が3.48%安、電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が3.13%安と売り込まれた。
 一方、一部の好決算銘柄は高い。IT大手のIBM(@IBM/U)が4.87%高、製薬大手のメルク(@MRK/U)が1.85%高と買われた。


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