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2024/02/06 08:28

米国株大引け概況(詳報): 反落、早期利下げ観測の後退で 無料記事

 週明け5日のNY株式市場は、「金利が予想よりも長期間高止まりする」との懸念で売られる展開。主要指標のダウ平均は前営業日比274.30ドル(0.71%)安の3万8380.12ドル、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が31.27ポイント(0.20%)安の1万5597.68ポイントとそろって反落して取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も、15.80ポイント(0.32%)安の4942.81ポイントと反落で引けている。
 金利の上昇が相場の逆風。早期利下げ観測が後退するなか、長期金利を代表する10年債利回りが4.16%(↑0.14ポイント)に上昇している。パウエルFRB議長が週末放送されたインタビューで、利下げを行う前にさらにインフレ鈍化の証拠を確認する必要があるとの認識を示したほか、このところ好調な景気指標(雇用統計、ISM非製造業指数など)が影響した格好だ。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち9業種が下落。素材、公益、一般消費財など幅広いセクターが売られた。電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が3.65%安、ファストフード大手のマクドナルド(@MCD/U)が3.73%安、再生エネルギー大手のネクステラ・エナジー(@NEE/U)が3.75%安、リチウム大手のアルベマール(@ALB/U)が4.83%安、鉱山開発大手のフリーポート・マクモラン(@FCX/U)が3.54%安と値を下げた。クルーズ大手のカーニバル(@CCL/U)や空運大手のユナイテッド・エアラインズ(@UAL/U)もそれぞれ3.71%、3.29%ずつ下落している。
 一方、半導体関連やヘルスケアの一角は逆行高。ブローカーの目標株価を引き上げでGPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が4.79%高と続伸したほか、医薬品大手のイーライ・リリー(@LLY/U)が5.77%高と買われた。


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