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2023/12/01 08:58

米国株大引け概況(詳報): ダウ3日続伸、ナスダックは続落 無料記事

 11月30日のNY株式市場は、大型ハイテク株が出遅れる一方、ダウ銘柄が相対的に買われるなどまちまちな展開。主要指標のダウ平均が前日比520.47ドル(1.47%)高の3万5950.89ドルと3日続伸する一方、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が32.27ポイント(0.23%)安の1万4226.22ポイントと小幅続落で取引を終えた(ダウ平均は年初来高値を更新)。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数は、17.22ポイント(0.38%)高の4567.80ポイントと反発して引けている。
 この日発表された経済統計はインフレ鈍化を示す内容。10月個人消費支出(PCE)のコア価格指数が前年同月比↑3.5%(市場予想:約↑3.5%)と9月の↑3.7%から減速している。週間の新規失業保険申請件数も21万8000件(市場予想:約21万8000件)と前週の21万1000件より増えた。利上げサイクルの終了や早期の利下げ転換が引き続き期待されているが、この日は米国債が買い戻され、長期金利を代表する10年債利回りが4.33%(↑0.07ポイント)と上昇している。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち8業種が上昇。なかでもヘルスケアや金融、資本財、素材などが買われた。医療保険大手のユナイテッドヘルス(@UNH/U)が3.36%高、医薬品大手のアッヴィ(@ABBV/U)が2.81%高、金融大手のJPモルガン・チェース(@JPM/U)が1.14%高、航空機大手のボーイング(@BA/U)が3.21%高、鉄鋼大手のニューコア(@NUE/U)が3.78%高と値を上げている。また、好決算を発表したクラウド型顧客管理(CRM)ソフトウエア大手のセールスフォース(@CRM/U)が9.36%高と急伸したこともダウ平均を押し上げた。
 一方、大型ハイテク株を含むコミュニケーション、一般消費財、情報技術の3セクターは下落。ネット検索大手のアルファベット(@GOOGL/U)が1.82%安、SNS大手のメタ・プラットフォームズ(@META/U)が1.52%安、電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が1.66%安、GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が2.85%安と売られた。


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