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2024/04/18 10:12

1Q受注低迷でASMLが7%安、他の半導体銘柄も急落 無料記事

 17日のNY株式市場では、蘭半導体装置大手ASMLホールディング(@ASML/U)のADRが前日比7.09%安の907.61ドルと急落して取引を終えた。直近決算で受注が期待を下回たため、市場では世界的に半導体サプライチェーンを再構築する動きに対する警戒感が浮上している。
 この日発表された第1四半期(1〜3月)決算では、売上高が前年同期比21.58%減の52億9000万ユーロ、純利益が同37.42%減の12億2380万ユーロに縮小するという減収減益の結果で、売上高が市場予想(54億6700万ユーロ)を下回った。当四半期の受注額は36億1100万ユーロ(23年第4四半期:91億8600万ユーロ)にとどまり、市場予想(約46億3000万ユーロ)を下回っている。
 経営トップは需要減速の懸念を否定。ピーター・ウェニンク最高経営責任者(CEO)は決算資料のなかで「24年通期ガイダンスに変更はなく、業界の低迷からの回復継続に伴い、下半期は上半期よりも好調になると見込まれている。2024年は『移行の年』になる」と強気の発言をした。
 とはいえ、ASMLの悪材料に対し、他の半導体銘柄も連れ安で反応。メモリー大手のマイクロン・テクノロジー(@MU/U)が4.47%安、GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が3.87%安、通信半導体大手のブロードコム(@AVGO/U)が3.49%安と売り込まれたほか、半導体装置のラム・リサーチ(@LRCX/U)が5.29%安、KLA(@KLAC/U)が4.95%安、アプライド・マテリアルズ(@AMAT/U)が4.58%安と急落している。先行きへの不透明感が増す中、市場では翌18日に発表されるファウンドリー最大手、台湾積体電路製造(TSMC:2330/TW、@TSM/U)の決算発表に注目が集まっているという。


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