24日のNY株式市場は、前日終値を挟んでもみ合う展開。主要指標のダウ平均が前日比42.77ドル（0.11％）安の3万8460.92ドルと5営業日ぶりに小反落する一方、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が16.11ポイント（0.10％）高の1万5712.75ポイントと小幅に3日続伸で取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数は、1.08ポイント（0.02％）高の5071.63ポイントとほぼ横ばいで引けている。
　決算発表に対するポジティブな反応を示した銘柄を中心に高値で寄り付いたが、その後に買い意欲が後退した格好。決算発表銘柄のうち、航空機大手のボーイング(@BA/U)が2.87％安、医療保険大手のヒューマナ(@HUM/U)が3.66％安に沈む一方、次世代モデルの生産スケジュール前倒しを発表した電気自動車大手テスラ(@TSLA/U)が12.06％高、一部顧客の在庫調整が終わりに近づいていると示唆したアナログ半導体大手テキサス・インスツルメンツ(@TXN/U)が5.64％高と買われている。米長期債は売られ、長期金利を代表する10年債利回りは4.64％（↑0.04ポイント）に上昇した。
　セクター別では、S&P500全11業種のうち7業種が上昇。ディフェンシブな生活必需品や公益のほか、一般消費財、エネルギーなどのセクターが強含んだ。食品・飲料大手のペプシコ(@PEP/U)が3.62％高、小売大手のウォルマート(@WMT/U)が1.32％高、電力大手のサザン・カンパニー(@SO/U)が0.90％高と買われている。このほか、前述したテキサス・インスツルメンツの急伸を受けて同業他社も連れ高し、アナログ・デバイセズ(@ADI/U)が3.46％高、NXPセミコンダクターズ(@NXPI/U)が4.18％高と値を上げた（SOX指数は1.06％高）。
　一方、資本財やヘルスケアなど4業種は下落。前述したボーイングのほか、航空部品大手のゼネラル・エレクトリック(@GE/U)が2.11％安、鉄道大手のCSX(@CSX/U)が3.02％安、医薬品大手のイーライ・リリー(@LLY/U)が1.81％安、ネット動画配信大手のネットフリックス(@NFLX/U)が3.92％安と売られている。


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