24日のNY株式市場は、セクターごとに売り買いまちまちな展開。主要指標のダウ平均が前日比140.59ドル（0.33％）安の4万2374.36ドルと4日続落する一方、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が138.84ポイント（0.76％）高の1万8415.49ポイントと反発して取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も、12.44ポイント（0.21％）高の5809.86ポイントと反発で引けている。
　前週まで6週続伸していたこともあり、今週は調整基調が続いているが、米長期金利の上昇が一服したことでハイテク株や好決算銘柄を中心に押し目買いが入った。長期金利を代表する10年債利回りは4.21％（↓0.04ポイント）に下がっている。
　セクター別では、S&P500全11業種のうち5業種が上昇。大型ハイテク株を含む一般消費財（↑3％超）が買われ、コミュニケーション、情報技術などのセクターが上昇した。楽観的な見通しで電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が21.92％高と急騰したほか、EC大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が0.90％高、SNS大手のメタ・プラットフォームズ(@META/U)が0.73％高、GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が0.61％高と強含んでいる。決算発表した銘柄の一角も買われ、通信キャリア大手のTモバイルUS(@TMUS/U)が5.71％高、ITサービス管理（ITSM）大手のサービスナウ(@NOW/U)が5.39％高、半導体装置大手のラム・リサーチ(@LRCX/U)が5.09％高と値を上げた。
　一方、景気動向に敏感な素材、資本財など6業種は下落。鉱山開発大手のフリーポート・マクモラン(@FCX/U)が2.25％安、産金大手のニューモント(@NEM/U)が14.70％安、米重工業大手のハネウェル・インターナショナル(@HON/U)が5.10％安、鉄道大手のユニオン・パシフィック(@UNP/U)が4.39％安と売り込まれている。また、直近決算で売上高が下振れたIT大手IBM(@IBM/U)も6.17％安と急落した。


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