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2024/01/26 11:06

10〜12月期の米GDP速報値は前期比3.3%増、市場予想を上回る 無料記事

 米商務省経済統計局は26日、2023年第4四半期(10〜12月)の実質国内総生産(GDP、季節調整済み)速報値を発表し、年率換算で前期比3.3%増に伸びたことを明らかにした。第3四半期(7〜9月)の4.9%増から減速したが、市場予想(約2.0%増)を大きく上回った格好。22年第1〜2四半期に一時的なマイナス成長を強いられた後、6四半期連続でプラス成長を保っている。
 内訳をみると、GDPの約7割を占める個人消費が2.8%増えた。前四半期の3.1%増から減速したものの、市場予想(約2.5%増)を上回る水準。個人消費のほか、連邦政府の支出増(2.5%増)、州・地方政府の支出増(3.7%増)などもプラス成長に寄与している。民間国内投資も2.1%増と堅調だった。
 なお、23年通期ベースでは、GDPが前年比で2.5%増えた。アナリストの多くが「少なくとも緩やかな景気後退に陥る」と想定していたものの、22年の1.9%増から成長が加速する結果に終わっている。
 GDPは国内経済で生産されたモノ・サービスの価値総額から生産時に使われたモノ・サービスの価値総額を引いたもの。「実質GDP」はインフレの影響を除いたGDPを指す(インフレの影響を含めたものは名目GDP)。米商務省経済統計局はGDPの推定値を3回発表している(速報値、改定値、確報値)。四半期の終わりから数えて1カ月目の月末に不完全かつ更新されうるデータに基づいて1回目を発表し、2回目と3回目はそれぞれ2カ月目、3カ月目の月末に、より詳細で包括的なデータに基づいて更新される。


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