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2024/02/16 08:29

米国株大引け概況(詳報): 続伸、S&P500は最高値を更新 無料記事

 15日のNY株式市場は、非ハイテク銘柄主導で買われる展開。主要指標のダウ平均は前日比348.85ドル(0.91%)高の3万8773.12ドル、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が47.02ポイント(0.30%)高の1万5906.17ポイントとそろって続伸して取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も、29.11ポイント(0.58%)高の5029.73ポイントと続伸して終了。終値ベースで過去最高値を更新している。小型株を代表するラッセル2000指数は、49.38ポイント(2.45%)高の2061.48ポイントと急伸した。
 13日に1月CPIの上振れで売られたものの、14〜15日と買い戻す動きが継続中。この日はビッグテック銘柄の一角が利益確定売りに押されたものの、それ以外のセクター、特に中小型株に資金が流れた。
 米経済指標はまちまち。1月の小売売上高が前月比0.8%減(市場予想:約0.2%減)に落ち込んだものの、2月のNY連銀製造業指数とフィラデルフィア連銀指数がともに上振れた。また、週間の新規失業保険申請件数は下振れ、雇用市場の堅調さを示唆している。米国債はやや買われ、2年債利回りが4.57%(↓0.01ポイント)、10年債利回りが4.23%(↓0.03ポイント)にやや下がった。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち10業種が上昇(情報技術のみ逆行安)。なかでも景気動向に敏感なエネルギー、素材などのセクターが買われた。原油反発もあり、石油大手のエクソン・モービル(@XOM/U)とシェブロン(@CVX/U)がそれぞれ2.87%、2.29%ずつ上昇したほか、鉱山開発大手のフリーポート・マクモラン(@FCX/U)が2.82%高、建機大手のキャタピラー(@CAT/U)が2.01%高と値を上げている。金融セクターも上げ、JPモルガン・チェース(@JPM/U)が2.18%高、バンク・オブ・アメリカ(@BAC/U)が2.84%高、ウェルズ・ファーゴ(@WFC/U)が7.23%高で引けた。
 年初から上げをけん引してきたビッグテック銘柄はまちまち。電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が6.22%高、SNS大手のメタ・プラットフォームズ(@META/U)が2.27%高と買われる半面、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が0.72%安、GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が1.68%安、ネット検索大手のアルファベット(@GOOGL/U)が2.17%安と値を下げた。


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