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2023/11/02 08:53

米国株大引け概況(詳報): 続伸、FOMC受け長期金利が急低下 無料記事

 1日のNY株式市場は、政策金利が会合2回連続で横ばいとなるなかで買いが続く展開。主要指標のダウ平均が前日比221.71ドル(0.67%)高の3万3274.58ドルと3日続伸し、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が210.23ポイント(1.64%)高の1万3061.47ポイントと4日続伸で取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も、44.06ポイント(1.05%)高の4237.86ポイントと3日続伸で引けている。
 主要経済指標は下振れが多い。10月のADP民間雇用数が前月比11万3000人増(市場予想:約15万人増)にとどまったほか、10月のISM製造業景況指数が2.3ポイント減の46.7(市場予想:約49)に低下している。こうしたなか、1日まで開かれた米連邦公開市場委員会(FOMC)では、政策金利が市場予想通り「5.25〜5.50%」で据え置かれた。引き締め長期化の懸念が薄れるなか、長期金利を代表する10年債利回りは4.73%(↓0.20ポイント)に急低下。米財務省が発表した中長期の米国債発行規模が1120億ドルと事前の想定(約1140億ドル)を下回ったことも安心材料となった。市場心理を示すVIX指数(恐怖指数)は16.87(↓1.27)に一段と低下している。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち9業種が上昇。大型ハイテク株を含む情報技術、コミュニケーション、一般消費財の3セクターで上げが目立った。IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が2.35%高、IT機器大手の アップル(@AAPL/U)が1.87%高、GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が3.79%高、SNS大手のメタ・プラットフォームズ(@META/U)が3.51%高、EC大手の アマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が2.94%高と値を上げている。半導体関連も上昇し、アドバンスト・マイクロ・デバイス(@AMD/U)が9.69%高、マイクロン・テクノロジー(@MU/U)が3.78%高と買われた(SOX指数は2.33%高)。


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