8日のNY株式市場は、前日終値を挟み小幅なレンジで売り買いが交錯する展開。主要指標のダウ平均が前日比40.33ドル（0.12％）安の3万4112.27ドルと8営業日ぶりに反落する一方、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が10.55ポイント（0.08％）高の1万3650.41ポイントと小幅ながら9日続伸で取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数は、4.40ポイント（0.10％）高の4382.78ポイントと8日続伸で引けている。小型株を代表するラッセル2000指数は、19.08ポイント（1.10％）安の1714.07ポイントと3日続落した。
　前日まで続伸（ダウとS&P500が7日続伸、ナスダックが8日続伸）を続けてきただけに、上げ基調を一服して利益確定売りが散見されたものの、大型ハイテク株の一角が依然として強含むなどまちまちな値動きだった。この日行われた10年債400億ドル相当の入札が無事終わるなか、長期金利を代表する10年債利回りが4.49％（↓0.08ポイント）に下がったことも相場を下支えしている。
　セクター別では、S&P500全11業種のうち5業種が上昇。大型ハイテク株を含む情報技術やコミュニケーションのほか、資本財、素材などが強含んだ。IT機器大手のアップル(@AAPL/U)が0.59％高、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が0.74％高、GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が1.35％高、業務用ソフト大手のオラクル(@ORCL/U)が3.06％高、ネット検索大手のアルファベット(@GOOGL/U)が0.65％高と値を上げている。また、米英当局から「痩せ薬」の認可を受けたヘルスケア大手のイーライ・リリー(@LLY/U)は3.20％高と3日続伸。終値ベースで上場来高値を切り上げた。
　一方、エネルギーや一般消費財のほか、ディフェンシブな公益や生活必需品など6業種は下落。石油大手のエクソン・モービル(@XOM/U)が1.23％安、自動車大手のゼネラル・モーターズ(@GM/U)が2.99％安、再生エネルギー大手のネクステラ・エナジー(@NEE/U)が1.64％安と弱含んだ。


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