2024/10/16 09:34
ボーイングが最大250億ドルを調達へ、まず増資で100億ドルか
航空機大手ボーイング(@BA/U)は15日、証券当局への提出資料で「起債や増資等を組み合わせ、今後3年間で最大250億ドルを資金調達する」との計画を発表した。また、バンク・オブ・アメリカ(BofA)などのコンソーシアムから、合計100億ドルの新たな信用枠を確保したことも明らかにしている。
同日付ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)が関係筋情報として伝えたところによると、ボーイングはまず、増資で100億ドルを調達することを検討しているもようだ。BofAのアナリストによると、100億〜150億ドルを集める可能性もあるという。
資金調達の背景には、同社の経営が悪化していることがある。今年1月に「737 MAX」機の胴体の一部が吹き飛ばされる事故を起こしたことで品質問題が浮上しているほか、1カ月を超える製造部門労組のストライキが続いていること(=生産停止)などが逆風となっている。現在では毎月約10億ドルの損失が発生しているとされ、資金確保が急務となっていた。
15日のNY株式市場では、ボーイング株が前日比2.26%高の152.35ドルで取引を終えた。
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