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2024/10/16 09:01

米国株大引け概況(詳報): 反落、ASML業績悪化で半導体関連が安い 無料記事

 15日のNY株式市場は、半導体セクター等を中心に売られる展開。主要指標のダウ平均は前日比324.80ドル(0.75%)安の4万2740.42ドル、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が187.10ポイント(1.01%)安の1万8315.59ポイントとそろって反落して取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も、44.59ポイント(0.76%)安の5815.26ポイントと反落で引けている。ただ、小型株を代表するラッセル2000指数は、1.18ポイント(0.05%)高の2249.82ポイントとほぼ横ばいだった。
 発表された企業決算の内容が精査されるなか、一部セクターで売りが目立つ。この日注目を集めたのは、蘭半導体製造装置大手ASMLホールディング(@ASML/U)が誤って1日早く発表した決算で、25年売上高見通しを引き下げたこと。7〜9月期の受注額が大きく下振れたこともあり、同社の株価は16.26%安と暴落し、関連銘柄の連れ安につながった。また、利益ガイダンスを引き下げたユナイテッドヘルス(@UNH/U)が8.11%安と急落したほか、原油安(↓4%超)で石油大手のエクソン・モービル(@XOM/U)が3.01%安と値を下げている。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち6業種が下落。前述したようにエネルギー(↓約3%)、情報技術(↓1%超)、ヘルスケア(↓1%超)といったセクターが安かった。ASMLの業績悪化で半導体関連が売られ、GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が4.69%安、アドバンスト・マイクロ・デバイス(@AMD/U)が5.22%安、半導体装置大手のアプライド・マテリアルズ(@AMAT/U)が10.69%安と売り込まれている(SOX指数は5.28%安)。
 一方、生活必需品や公益など5業種は逆行高。IT機器大手のアップル(@AAPL/U)が1.10%高、金融大手のJPモルガン・チェース(@JPM/U)が0.41%高、小売大手のウォルマート(@WMT/U)が1.69%高と強含んだ。


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