25日のNY株式市場は、総じて軟調だが、大型ハイテク株が買い戻される展開。主要指標のダウ平均が前日比299.05ドル（0.76％）安の3万9112.16ドルと反落する一方、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が220.83ポイント（1.26％）高の1万7717.65ポイントと4営業日ぶりに反発して取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も、21.43ポイント（0.39％）高の5469.30ポイントと4営業日ぶりに反発して引けている。
　このところ生成AI関連銘柄が売られる流れが続いたが、この日は大型ハイテク株や半導体銘柄の一角が買い戻された。前日まで急落していたGPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が6.76％高と急伸したほか、ネット検索大手のアルファベット(@GOOGL/U)が2.65％高、SNS大手のメタ・プラットフォームズ(@META/U)が2.34％高、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が0.73％高、IT機器大手のアップル(@AAPL/U)が0.45％高と値を上げている。ただ、債券は小反落。長期金利を代表する10年債利回りは4.25％（↑0.02ポイント）とやや上昇した。
　セクター別では、S&P500全11業種のうちREITや素材、公益、資本財など8業種が軒並み下落（コミュニケーション、情報技術など3業種のみ上昇）。鉄鋼大手のニューコア(@NUE/U)が2.62％安、素材化学大手のダウ(@DOW/U)が2.67％安、物流大手のユナイテッド・パーセル・サービス(@UPS/U)が3.06％安、金融大手のウェルズ・ファーゴ(@WFC/U)が3.07％安、ホームセンター大手のホーム・デポ(@HD/U)が3.58％安と値を下げている。このほか、ガイダンスを引き下げたプール設備卸売大手のプール(@POOL/U)が8.04％安と急落した。
　他の個別動向では、直近決算が上振れたクルーズ大手のカーニバル(@CCL/U)が8.72％高と急伸。同業のロイヤル・カリビアン(@RCL/U)やノルウェージャン・クルーズ・ライン(@NCLH/U)もそれぞれ4.02％、5.11％ずつ上昇している。


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