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2023/12/25 10:14

11月の個人消費支出(PCE)が0.2%増で下振れ、インフレ指標は減速続く 無料記事

 米商務省経済分析局(BEA)は22日、11月の個人消費・所得統計(以下、金額は季節調整済み年率換算ベース)を発表し、個人消費支出(PCE)が前月比0.2%増の18兆8589億ドルに伸びたことを明らかにした。増加幅は市場予想(約0.3%増)を下回っている。インフレ調整後の実質個人消費支出は0.3%増だった。
 一方、個人所得は0.4%増の23兆2894億ドルに伸長。増加幅は市場予想(約0.4%増)に一致した。可処分所得(DPI)は0.4%増、インフレ調整後の実質可処分所得も0.4%増となっている。
 インフレ指標は減速基調を継続。PCE物価指数(PCEデフレーター)は前月比で0.1%下落する一方、変動の大きい食品・エネルギー品目を除いたコア物価指数(PCEコアデフレーター)は0.1%上昇した(市場予想はそれぞれ横ばい、↑約0.2%)。前年同月比ではそれぞれ2.6%、3.2%ずつ上昇(市場予想はそれぞれ↑約2.8%、↑約3.3%)。ともに10月(改定値:それぞれ↑2.9%、↑3.4%)から鈍化している。
 個人消費は米国経済活動の約3分の2を占める重要指標。米連邦準備理事会(FRB)はコア物価指数をインフレ指標として重要視し、2%上昇を目標に掲げている。


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