2024/11/05 10:57
バークシャー、3Qに保有するアップル株の約25%を売却
著名投資家ウォーレン・バフェット氏が率いる投資・保険持株会社大手のバークシャーハサウェイ(@BRK .B/U)はこのほど、発表した第3四半期(7〜9月)決算資料のなかで、同社投資ポートフォリオ最大のアップル(@AAPL/U)の持分を再び大きく減らしたことを明らかにした。
9月末時点(株価233.00ドル)で保有するアップル株の時価が699億ドルにとどまったと報告しており、これはちょうど3億株に相当。今年8月には、6月末時点で保有するアップル株の数を7億8936万株→4億株(前四半期比↓49%)にほぼ半減したと報告していたため、さらに約25%(約1億株)を削減した形となる(アップルの株価は第3四半期に約11%上昇していたため、金額ベースでは6月末時点の842億ドルから約17%減った格好)。なお、9月末時点でもアップル株がバークシャーのポートフォリオの中で最大のウエイトを占めている。
バークシャーは1年前の2023年9月末時点で、時価約1743億ドル相当のアップル株(9億1556万株)を保有していた。この1年間で株数ベースで67%余り、金額ベースで約60%減らした格好だ。
CNBCなど米現地メディアによると、バフェット氏がアップル株を継続的に売却している動機は、依然として不明。アナリストらは、高バリュエーションやポートフォリオの過度な集中を和らげることが目的だと推測していた(アップル株のウエイトは一時、バークシャーの株式ポートフォリオの半分を占めていた)。バフェット氏は今年5月、同売却について税金対策のためと示唆したが、売却規模の大きさから「税金対策以上の意味があるのではないか」との思惑が浮上している。
保有株の大量売却が続くなか、バークシャーの保有現金残高は第3四半期に3252億ドルに拡大し、過去最高を記録した。また今年第3四半期には、自社株買いの規定を緩めた2018年以降で初めて、自社株買いを全く行わなかった。自社株についてあまり「割安」でなくなったと判断している可能性がある。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
9月末時点(株価233.00ドル)で保有するアップル株の時価が699億ドルにとどまったと報告しており、これはちょうど3億株に相当。今年8月には、6月末時点で保有するアップル株の数を7億8936万株→4億株(前四半期比↓49%)にほぼ半減したと報告していたため、さらに約25%(約1億株)を削減した形となる(アップルの株価は第3四半期に約11%上昇していたため、金額ベースでは6月末時点の842億ドルから約17%減った格好)。なお、9月末時点でもアップル株がバークシャーのポートフォリオの中で最大のウエイトを占めている。
バークシャーは1年前の2023年9月末時点で、時価約1743億ドル相当のアップル株(9億1556万株)を保有していた。この1年間で株数ベースで67%余り、金額ベースで約60%減らした格好だ。
CNBCなど米現地メディアによると、バフェット氏がアップル株を継続的に売却している動機は、依然として不明。アナリストらは、高バリュエーションやポートフォリオの過度な集中を和らげることが目的だと推測していた(アップル株のウエイトは一時、バークシャーの株式ポートフォリオの半分を占めていた)。バフェット氏は今年5月、同売却について税金対策のためと示唆したが、売却規模の大きさから「税金対策以上の意味があるのではないか」との思惑が浮上している。
保有株の大量売却が続くなか、バークシャーの保有現金残高は第3四半期に3252億ドルに拡大し、過去最高を記録した。また今年第3四半期には、自社株買いの規定を緩めた2018年以降で初めて、自社株買いを全く行わなかった。自社株についてあまり「割安」でなくなったと判断している可能性がある。
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