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2024/01/15 09:00

米国株大引け概況(詳報): 小動き、ナスダックは小幅に6日続伸 無料記事

 先週末12日のNY株式市場は、好悪材料が入り混じるなかで上値の重い展開。主要指標のダウ平均が前日比118.04ドル(0.31%)安の3万7592.98ドルと反落する一方、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が2.58ポイント(0.02%)高の1万4972.76ポイントと小幅ながら6日続伸で取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数は、3.59ポイント(0.08%)高の4783.83ポイントと小反発で終了。寄り付き直後に過去最高値(4802.40ポイント)をつけたものの、上値が重かった。
 インフレに関する心強い統計が出る半面、決算発表シーズンがやや軟調なスタートを切ったことが逆風となった。朝方発表された23年12月の生産者物価指数(PPI)は前月比0.1%低下と予想外の下落(市場予想:約0.1%上昇)。米国債が買われ、2年債利回りが4.14%(↓0.11ポイント)、10年債利回りが3.94%(↓0.03ポイント)と低下したことが相場の支援材料となっている。ただ、決算が上振れたにも関わらず、医療保険大手のユナイテッドヘルス(@UNH/U)が3.37%安、航空大手のデルタ・エア・ラインズ(@DAL/U)が8.97%安とそれぞれ急落。決算を発表した金融大手も総じて弱く、JPモルガン・チェース(@JPM/U)が0.73%安、ウェルズ・ファーゴ(@WFC/U)が3.34%安に沈んだ。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち7業種が上昇。大型ハイテク株を含むコミュニケーションや情報技術のほか、エネルギー、公益などが強含んだ。IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が1.00%高、SNS大手のメタ・プラットフォームズ(@META/U)が1.30%高、ネット検索大手のアルファベット(@GOOGL/U)が0.40%高、石油大手のエクソン・モービル(@XOM/U)が1.30%高、再生エネルギー大手のネクステラ・エナジー(@NEE/U)が0.53%高で引けている。
 一方、一般消費財やヘルスケアなど4業種は下落。売り込まれた決算発表銘柄以外では、電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が3.67%安と下げが目立ったほか、航空機大手のボーイング(@BA/U)が2.23%安と売られた。
 なお、週明け15日はキング牧師記念日で休場となる。


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