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2023/11/02 10:00

FRBが利上げ見送り、2会合連続の据え置き 無料記事

 米連邦準備理事会(FRB)は1日の連邦公開市場委員会(FOMC)で、市場予想通り利上げを見送ることを全会一致で決定した。短期金利の指標であるフェデラルファンド(FF)レートの誘導目標を従来の「5.25〜5.50%」に据え置いている。2022年3月から今年7月の会合まで計11回、累計「5.25%」の利上げを行った後、2会合連続で利上げを見送った格好。声明文の内容は総じてあまり変えていないが、経済活動の拡大ペースを「堅調」→「力強い」に変更している。
 パウエルFRB議長は会合後の記者会見で「インフレ率を持続的に2%まで下げるプロセスには長い道のりがある」と述べたほか、「常にその時点で適切と考えることを行う」とコメントし、12月会合での判断を決めていないことを示した。また、利下げに関しては、現時点で検討しておらず、議論すらしていないと改めて強調している。このほか、政策決定を巡るリスク(引き締めが少なすぎるor多すぎる)のバランスが取れてきた点も補足した。
 「Fed Watchツール」によると、12月会合で0.25%利上げが実施される確率は約22%と低め(据え置きが8割弱)。前日の約29%からさらに下がった。その後、来年1月、3月、5月の会合で政策金利が維持され、6月頃から利下げされるとの見方が市場で優勢となっている。


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