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2024/10/04 08:58

米国株大引け概況(詳報): 反落、中東巡る地政学リスクがくすぶる 無料記事

 3日のNY株式市場は、地政学リスクがくすぶるなかで軟調な展開。主要指標のダウ平均は前日比184.93ドル(0.44%)安の4万2011.59ドル、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が6.65ポイント(0.04%)安の1万7918.47ポイントとそろって反落して取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も、9.60ポイント(0.17%)安の5699.94ポイントと反落で引けている。
 4日に発表する9月雇用統計を前に、買いを手控える流れ。原油先物が5%余り急伸するなど、中東情勢の不透明感が依然根強い。米国債は売られ、長期金利を代表する10年債利回りは3.85%(↑0.07ポイント)に上昇。9月のISMサービス業景況指数が54.9(市場予想:約51.7)と上振れたことも金利上昇につながった。市場心理を示すVIX指数(恐怖指数)は20.49(↑1.59)とやや上昇している。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち8業種が下落。一般消費財や素材、ヘルスケア、生活必需品など幅広いセクターが売られた。EC大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が1.51%安、電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が3.36%安、鉱山開発大手のフリーポート・マクモラン(@FCX/U)が2.07%安、製薬大手のメルク(@MRK/U)が1.70%安と値を下げている。
 一方、エネルギーのほか、大型ハイテク株を含む情報技術、コミュニケーションといった3業種は上昇。GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が3.37%高、アドバンスト・マイクロ・デバイス(@AMD/U)が1.92%高、SNS大手のメタ・プラットフォームズ(@META/U)が1.74%高と値を上げた。


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