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2023/12/07 09:45

ADPの11月雇用統計は10.3万人増で下振れ、賃金の伸び減速続く 無料記事

 給与計算代行サービス大手のオートマチック・データ・プロセッシング(@ADP/U)は6日、11月の全米雇用レポートを発表し、民間の非農業部門雇用者数が前月比で10万3000人増えたことを明らかにした。市場予想(約13万人増)を下回っている。10月分については、「11万3000人増」→「10万6000人増」に下方修正した。
 11月分を業種別でみると、製品製造業が1万4000人減る一方、サービス業が11万7000人増えた。サービス業の中では、貿易/運輸/公益が5万5000人増、教育・ヘルスサービスが4万4000人増と好調だが、コロナ後の雇用増をけん引したレジャー/ホスピタリティ(バー、レストラン、ホテル等)が7000人減とマイナス成長に転じている。
 企業規模別でみると、500人以上の大企業で3万3000人増、50〜499人の中型企業で6万8000人増、従業員数49人以下の小型企業で6000人増となった。
 在職者の賃金上昇ペースは前年同月比5.6%増。10月(5.7%増)からさらに鈍化し、2021年9月以降で最低の伸びとなった。転職者の同ペースは8.3%増に減速している(10月は8.4%増)。
 なお、今週末8日には米労働省労働統計局(BLS)が11月の雇用統計を発表する予定(民間のADP統計とは異なり、政府部門の雇用も含まれる)。現時点では、非農業部門就業者数(季節調整済み)が前月比で約18万5000人増えると予想されている(10月実績は15万人増)。失業率は前月比横ばいの約3.9%になる見込みだ。


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