27日のNY株式市場は、薄商いの中で強含む展開。主要指標のダウ平均が前日比9.98ドル（0.02％）高の4万1250.50ドルと小幅に3日続伸し（連日で最高値を更新）、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が29.05ポイント（0.16％）高の1万7754.82ポイントと小反発で取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も、8.96ポイント（0.16％）高の5625.80ポイントと小反発で引けている。
　GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が28日引け後の決算発表を控えるなか、手掛かり材料難で様子見ムードが漂う状態。利下げ期待が引き続き追い風だが、レイバーデー（9月2日）の祝日を前に積極的に買い向かう動きは限定的だった。市場心理を示すVIX指数（恐怖指数）は15.43（↓0.72）に低下している。
　セクター別では、S&P500全11業種のうち6業種が上昇（上昇率は全て0.7％未満）。情報技術や金融、生活必需品などのセクターが強含んだ。半導体関連が反発し、エヌビディアが1.46％高、ブロードコム(@AVGO/U)が1.11％高、クアルコム(@QCOM/U)が2.62％高と値を上げている(SOX指数は1.10％高)。このほか、クレジットカード大手のマスターカード(@MA/U)が1.35％高、投資会社のバークシャー・ハサウェイ(@BRK .B/U)が1.35％高、会員制・倉庫型店舗販売大手のコストコ・ホールセール(@COST/U)が1.84％高と買われた（コストコは連日で最高値）。
　一方、エネルギーや公益、一般消費財など5業種は下落。EC大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が1.36％安、電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が1.88％安、石油大手のエクソン・モービル(@XOM/U)が0.95％安、再生可能エネルギー大手のネクステラ・エナジー(@NEE/U)が1.28％安と値を下げた。


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