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2024/01/26 08:55

米国株大引け概況(詳報): ダウ反発、S&P500とナスダックは6日続伸 無料記事

 25日のNY株式市場は、ソフトランディング期待が強まるなかで幅広く買われる展開。主要指標のダウ平均が前日比242.74ドル(0.64%)高の3万8049.13ドルと反発し、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が28.58ポイント(0.18%)高の1万5510.50ポイントと小幅ながら6日続伸で取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も、25.61ポイント(0.53%)高の4894.16ポイントと6日続伸で終了。連日で過去最高値を切り上げている。
 朝高後、中盤に前日終値付近まで売られる場面もあったが、主要株価指数は結局プラス圏で終えた。決算下振れや成長減速で電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が12.13%安と急落したものの、好決算でIBM(@IBM/U)が9.49%高と買われるなどその他ハイテク株が堅調に推移したほか、景気敏感セクターなどにも買いが広がる流れだった。
 堅調な景気指標が追い風。朝方発表された第4四半期(10〜12月)のGDP成長率は前期比3.3%増と市場予想(約2.0%増)を大きく上回った。PCE価格指数が2.0%上昇と市場予想に一致し、インフレの沈静化を示唆している。米国債は買われ、2年債利回りが4.29%(↓0.09ポイント)、10年債利回りが4.12%(↓0.06ポイント)と下がった。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち9業種が上昇。エネルギーや素材、資本財など景気敏感セクターのほか、大型ハイテク株を含むコミュニケーション、情報技術などのセクターが幅広く買われた。原油続伸(↑3%)で石油大手のエクソン・モービル(@XOM/U)とシェブロン(@CVX/U)がそれぞれ2.54%、2.52%ずつ上昇したほか、建機大手のキャタピラー(@CAT/U)が3.47%高、化学大手のダウ(@DOW/U)が3.48%高と値を上げている。好決算や明るい見通しで航空銘柄も高い。アメリカン・エアラインズ(@AAL/U)が10.27%高、デルタ・エア・ラインズ(@DAL/U)が5.21%高と買われた。
 一方、一般消費財とヘルスケアの2業種は下落。前述したテスラの急落のほか、医療コストの増加傾向で医療保険大手のヒューマナ(@HUM/U)が11.69%安と売り込まれたことが重しとなった。


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