詳細
検索 (期間指定)
期間

2024/06/06 09:49

ADPの5月雇用統計は15.2万人増で下振れ、4月分を下方修正 無料記事

 給与計算代行サービス大手のオートマチック・データ・プロセッシング(@ADP/U)は5日、5月の全米雇用レポートを発表し、民間の非農業部門雇用者数が前月比で15万2000人増えたことを明らかにした。市場予想(約17万5000人増)を下回っている。4月分については、「19万2000人増」→「18万8000人増」に下方修正した。
 5月分を業種別でみると、製品製造業とサービス業がそれぞれ3000人、14万9000人ずつ増加した。サービス業の中では、情報業(↓7000人)、プロフェッショナル/ビジネスサービス(↓6000人)でリストラが起きる一方、貿易/運輸/公益が5万5000人増、教育・ヘルスサービスが4万6000人増、金融アクティビティが2万8000人増と伸びが目立つ。なお、レジャー/ホスピタリティ(バー、レストラン、ホテル等)は1万2000人増と小幅な伸びにとどまった。製品製造業では、資源が9000人減、製造業が2万人減と苦戦する半面、建設業が3万2000人増とカバーしている。
 企業規模別でみると、500人以上の大企業で9万8000人増、50〜499人の中型企業で7万9000人増と伸びたものの、従業員数49人以下の小型企業で1万人減少した。
 在職者の賃金上昇ペースは前年同月比5.0%増と4月から変わらず。転職者の同ペースは7.8%増に大きく減速した(4月は9.3%増)。
 なお、今週末6月7日には、米労働省労働統計局(BLS)が5月の雇用統計を発表する予定(民間のADP統計とは異なり、政府部門の雇用も含まれる)。非農業部門就業者数(季節調整済み)が前月比で約18万5000人増えると予想されている(4月実績は17万5000人増)。


内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。

関連ニュース同じカテゴリーのニュース