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2024/01/17 08:49

米国株大引け概況(詳報): 下落、金利上昇が逆風 無料記事

 3連休明け16日のNY株式市場は、総じて軟調な展開。主要指標のダウ平均が前営業日比231.86ドル(0.62%)安の3万7361.12ドルと続落し、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が28.41ポイント(0.19%)安の1万4944.35ポイントと7営業日ぶりに反落して取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も下落し、17.85ポイント(0.37%)安の4765.98ポイントと反落して引けている。
 金利の急上昇が重し。米FRB高官が利下げ観測をけん制する発言をしたことで、米国債が売られ、長期金利を代表する10年債利回りが4.06%(↑0.12ポイント)と上昇したことが相場の逆風となった。ウォラーFRB理事は16日の講演で、年内の利下げ開始を予想する一方、「秩序立って慎重に利下げするべき」と述べるなど市場が期待する年内6回の利下げに否定的な姿勢を示している。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち10業種が軒並み下落。エネルギーや素材、資本財など景気敏感セクターを中心に値を下げた。石油大手のエクソン・モービル(@XOM/U)とシェブロン(@CVX/U)がそれぞれ2.26%、2.43%ずつ売られたほか、鉱山開発大手のフリーポート・マクモラン(@FCX/U)が4.98%安、航空機大手のボーイング(@BA/U)が7.89%安と急落している。
 決算発表銘柄はまちまち。金融大手のゴールドマン・サックス(@GS/U)が0.71%高と強含む一方、同業のモルガン・スタンレー(@MS/U)は4.16%安と売り込まれた。
 一方、情報技術セクターは逆行高。IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が0.46%高、GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が3.06%高と値を上げたほか、半導体大手のアドバンスト・マイクロ・デバイス(@AMD/U)が8.31%高と急伸した(SOX指数は1.32%高)。電子設計自動化(EDA)ソフト大手のシノプシス(@SNPS/U)が「シミュレーションソフト大手アンシス(@ANSS/U)を350億ドルで買収する」と発表したことも同セクターの支援材料となっている。


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