2023/12/11 09:03
米国株週間相場見通し:底堅く推移か、金利動向には要注意
今週のNY株式市場は、過度の景気不安が薄らぐ中で下値の堅い展開となりそうだ。
このところ相場の上値を重くしていた景気悪化の懸念は、先週末に発表された各種景気指標の底堅さによってひとまず後退した。11月の雇用統計では、非農業部門雇用者数や失業率がそろって予想より良い内容。これにより、先週まで高まっていた景気の底割れ不安が薄らいだ格好だ。
ただ、景気指標の底堅さは早期利下げの期待を打ち消す要因にもなる。実際、先週4.1%まで低下していた米10年債利回りは、週末に4.23%まで跳ね上がった。利下げ測の後退(=金利の上昇)が必要以上にクローズアップされた場合は、逆に売りを誘発してしまう恐れもある。
また、米連邦公開市場委員会(FOMC)が今週12-13日に開催される点にも注意を要する。3会合連続の利上げ見送りが確実視されているが、FOMCメンバーによる政策金利見通しの発表が気になるところ。内容次第では、今週発表される11月のCPI、PPI、小売売上高とともに相場の波乱要因になり得よう。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
このところ相場の上値を重くしていた景気悪化の懸念は、先週末に発表された各種景気指標の底堅さによってひとまず後退した。11月の雇用統計では、非農業部門雇用者数や失業率がそろって予想より良い内容。これにより、先週まで高まっていた景気の底割れ不安が薄らいだ格好だ。
ただ、景気指標の底堅さは早期利下げの期待を打ち消す要因にもなる。実際、先週4.1%まで低下していた米10年債利回りは、週末に4.23%まで跳ね上がった。利下げ測の後退(=金利の上昇)が必要以上にクローズアップされた場合は、逆に売りを誘発してしまう恐れもある。
また、米連邦公開市場委員会(FOMC)が今週12-13日に開催される点にも注意を要する。3会合連続の利上げ見送りが確実視されているが、FOMCメンバーによる政策金利見通しの発表が気になるところ。内容次第では、今週発表される11月のCPI、PPI、小売売上高とともに相場の波乱要因になり得よう。
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