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2024/02/22 08:26

米国株大引け概況(詳報): ダウ小反発、ナスダックは3日続落 無料記事

 21日のNY株式市場は、前日終値を挟んで小動きの展開。主要指標のダウ平均が前日比48.44ドル(0.13%)高の3万8612.24ドルと小反発する一方、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が49.91ポイント(0.32%)安の1万5580.87ポイントと3日続落で取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数は、6.29ポイント(0.13%)高の4981.80ポイントと小反発で引けている。
 ほぼ終日小幅安の水準で推移したが、引け際に買われ、ダウ平均とS&P500がプラス圏に浮上した(ナスダックはマイナス幅を縮小)。序盤の軟調さは、GPU大手エヌビディア(@NVDA/U)の最新決算を引け後に控え、同社株や関連銘柄に利益確定売りが継続したことによるもの。通期ガイダンスを下方修正したネットセキュリティ大手パロアルトネットワークス(@PANW/U)が28.44%安と急落したことも相場の重しとなった。ただ、グロース株が出遅れる一方、景気敏感株を中心にバリュー株は底堅かった。この日発表された1月FOMCの議事要旨では、市場の予想通り、一部の当局者が早期の利下げに懸念を表明している。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち10業種が上昇(情報技術のみ下落)。景気動向に敏感なエネルギーや資本財のほか、公益や一般消費財などのセクターが買われた。石油大手のエクソン・モービル(@XOM/U)が2.04%高、コノコフィリップス(@COP/U)が3.04%高、鉄道会社大手のユニオン・パシフィック(@UNP/U)が1.69%高、電力大手のドミニオン・エナジー(@D/U)が2.07%高、スポーツ用品大手のナイキ(@NKE/U)が1.91%高と値を上げている。
 一方、情報技術セクターは下落。前述したエヌビディア(@NVDA/U)が2.85%安、半導体大手のインテル(@INTC/U)が2.36%安と値を下げた。また、パロアルトネットワークスの急落に連れ安し、同業のフォーティネット(@FTNT/U)が3.78%安、クラウドストライク(@CRWD/U)が9.68%安、ゼットスケーラー(@ZS/U)が14.10%安と売り込まれている。


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