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2024/03/13 08:59

米国株大引け概況(詳報): 上昇、S&P500は最高値を更新 無料記事

 12日のNY株式市場は、インフレ統計がほぼ予想通りとなるなかで、大型ハイテク株を中心に買われる展開。主要指標のダウ平均が前日比235.83ドル(0.61%)高の3万9005.49ドルと続伸し、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が246.37ポイント(1.54%)高の1万6265.64ポイントと反発して取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も、57.33ポイント(1.12%)高の5175.27ポイントと反発して引けている(S&P500指数は終値ベースで最高値を更新)。
 朝方発表された2月の消費者物価指数(CPI)は前月比↑0.4%、前年同月比↑3.2%という結果で(市場予想はそれぞれ↑約0.4%、↑約3.1%)、コア指数が前月比↑0.4%、前年同月比↑3.8%(市場予想はそれぞれ↑約0.3%、↑約3.7%)と市場予想をやや上回った。予想より高めの数値だが、家賃関連の上昇が最大要因という認識もあり、6月利下げの可能性を大きく変える結果ではないと受け止められている。とはいえ、インフレ沈静化に時間がかかるとの見方で米国債は売られた(長期金利を代表する10年債利回りが4.15%と0.05ポイント上昇)。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち7業種が上昇(公益やエネルギーなど4業種は下落)。なかでも大型ハイテク株を含む情報技術やコミュニケーション、一般消費財などの上げが目立った。好決算で業務用ソフト大手のオラクル(@ORCL/U)が11.75%高と急騰したことで、生成AI関連銘柄への買いが再開され、GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が7.16%高、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が2.66%高、SNS大手のメタ・プラットフォームズ(@META/U)が3.34%高、EC大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が2.00%高と買われている。このほか、製薬大手のイーライ・リリー(@LLY/U)が2.80%高、小売大手のコストコ・ホールセール(@COST/U)が3.19%高と値を上げた。


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