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2025/05/28 08:56

米国株大引け概況(詳報): 急反発、長期金利の低下が支援材料 無料記事

 3連休明け27日のNY株式市場は、ハイテク株を中心にほぼ全面高の展開。主要指標のダウ平均が前営業日比740.58ドル(1.78%)高の4万2343.65ドルと5営業日ぶりに反発し、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が461.95ポイント(2.47%)高の1万9199.16ポイントと反発して取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も、118.72ポイント(2.05%)高の5921.54ポイントと5営業日ぶりに反発して引けている。
 関税問題を巡る過度な懸念が改めて後退する流れ。トランプ大統領が週末25日、欧州連合(EU)に対する50%関税の導入日を7月9日まで延期し、交渉合意のための時間を確保すると発表したことが好感されている。また、この日は長期金利の低下も支援材料。日本の財務省が超長期債の発行額を減らすとの観測を背景に「米国債の需給が引き締まる」との見方が広がるなか、長期金利を代表する10年債利回りが4.44%(↓0.07ポイント)、30年債利回りが4.95%(↓0.09ポイント)に低下した。このほか、米国の景況観も悪くない。この日発表された5月の消費者信頼感指数は98.0(前月比↑12.3)に回復している。
 セクター別では、S&P500全11業種がすべて上昇。なかでも大型ハイテク株を含む一般消費財(↑3%超)、情報技術(↑2%超)、コミュニケーション(↑2%超)の上げが大きかった。電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が6.94%高、EC大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が2.50%高、決算発表を28日引け後に控えたGPU大手エヌビディア(@NVDA/U)が3.21%高、IT機器大手のアップル(@AAPL/U)が2.53%高、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が2.33%高、ネット検索大手のアルファベット(@GOOGL/U)が2.63%高、SNS大手のメタ・プラットフォームズ(@META/U)が2.43%高と値を上げている。また、3月末に上場したGPUクラウド企業のコアウィーブ(@CRWV/U)は20.66%高と急騰した。


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