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2025/04/11 08:54

米国株大引け概況(詳報): 急反落、米中貿易摩擦の激化で 無料記事

 10日のNY株式市場は、前日の急騰から一転し、戻り売りが膨らむ展開。主要指標のダウ平均が前日比1014.79ドル(2.50%)安の3万9593.66ドル、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が737.66ポイント(4.31%)安の1万6387.31ポイントとそろって急反落して取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も、188.85ポイント(3.46%)安の5268.05ポイントと急反落で引けている。
 トランプ大統領が「相互関税」の一部を90日間猶予すると発表したことで前日に記録的な急騰を演じたが、その勢いはこの日失われた。たとえ一部の関税が短期間猶予されたとしても、米中貿易摩擦が一段と激化するなか、景気後退懸念が依然としてくすぶっている状態だ。長期債売りが止まらず、長期金利を代表する10年債利回りは4.42%(↑0.09ポイント)に上昇し、市場心理を示すVIX指数(恐怖指数)は40.72(↑7.10)と上昇に転じた(一時は54.87まで急騰する場面もあった)。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち10業種が下落(生活必需品は小幅に逆行高)。エネルギー(↓6%超)のほか、大型ハイテク株を含む情報技術(↓4%超)、コミュニケーション(↓4%超)、一般消費財(↓4%超)などで売りが目立った。前日に大きく買い戻された大型ハイテク株が売られ、IT機器大手のアップル(@AAPL/U)が4.24%安、GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が5.91%安、SNS大手のメタ・プラットフォームズ(@META/U)が6.74%安、電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が7.27%安、EC大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が5.17%安と急落している。景気敏感株も売り込まれ、石油大手のエクソン・モービル(@XOM/U)が5.55%安、鉱山開発大手のフリーポート・マクモラン(@FCX/U)が7.08%安、建機大手のキャタピラー(@CAT/U)が3.94%安と値を下げた。


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