5日のNY株式市場は、ハイテク株を中心に底堅い展開。主要指標のダウ平均が前日比104.05ドル(0.22％)高の4万7954.99ドルと反発し、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が72.99ポイント(0.31％)高の2万3578.13ポイントと4日続伸で取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も、13.28ポイント(0.19％)高の6870.40ポイントと小幅に4日続伸で引けている。
　翌週の米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えるなか、目立った動きは無かったが、主要株価指数はここ数日の緩やかな上昇傾向を維持した。この日発表された9月の実質個人消費支出は前月比ほぼ横ばいで、価格指数は概ね市場予想並み。政府閉鎖で発表が延期されていたもので、あまり材料視されていない。「FedWatch」ツールによると、12月FOMCでの利下げ確率は約86％で推移している。
　セクター別では、S&P500全11業種のうち5業種が上昇。大型ハイテク株を含むコミュニケーション、情報技術、一般消費財などのセクターが堅調だった。ネット動画配信大手のネットフリックス(@NFLX/U)が2.89％安と値を下げる一方、ネット検索大手のアルファベット(@GOOGL/U)が1.15％高、SNS大手のメタ・プラットフォームズ(@META/U)が1.80％高、半導体大手のブロードコム(@AVGO/U)が2.42％高、クラウド型顧客管理(CRM)ソフトウエア大手のセールスフォース(@CRM/U)が5.30％高と値を上げている。ネットフリックスに関しては、メディア大手ワーナー・ブラザース・ディスカバリー(@WBD/U)の中核事業を総額720億ドル（負債含め827億ドル）で買収すると発表したことが注目を集めた。
　一方、ディフェンシブな公益やヘルスケア、景気動向に敏感なエネルギーや素材など6業種は小幅に下落。電力大手のヴィストラ(@VST/U)が5.05％安、NRGエナジー(@NRG/U)が3.76％安、医薬品大手のアムジェン(@AMGN/U)が3.02％安、肥料大手のCFインダストリーズ(@CF/U)が2.93％安、航空部品大手のゼネラル・エレクトリック(GEエアロスペース、@GE/U)が2.71％安と売られた。


内容についてのお問い合わせは＜info@ashuir.com＞まで。