今週のNY株式市場は、利下げ観測が強まる中で全体として底堅い展開となろう。
　FRBの高官が先週、相次いで12月利下げを支持しはじめたことが追い風だ。これによりフェドウォッチ（政策金利の動向を市場がどのように見込んでいるかを確率で示す指標）では、12月FOMCの利下げ確率が約88％まで上昇。債券市場では、米10年債利回りが節目の4.0％を割り込む場面も見られた（先週末は4.01％で終了）。今週発表される11月のISM製造業景況指数やADP雇用統計について、市場では「前回から減速する」と見られているため、予想通りなら利下げ可能性が更に高まることとなろう。
　ただ、来週にかけて発表されるAI関連企業（マーベルやブロードコム、オラクルなど）の決算には注意が必要。業績が大きく下振れた場合は、相場全体の足を引っ張る恐れもある。


内容についてのお問い合わせは＜info@ashuir.com＞まで。